前世の縁
初めて出会う魂
はじめてであうたましい
前世の記録に、互いの名がない二人

前世の情景
何も書かれていない一枚の紙。これまでの幾つもの生涯で、この二つの魂は一度も交差しませんでした。別の地、別の時、別のかたちで生きてきたのです。
前世のふたりの日々
二つの魂は、それぞれ別の場所で、別の人々と生きてきました。片方が海辺の村で網を繕っていた頃、もう片方は山あいの町で糸を紡いでいたかもしれない。互いの存在を知らないまま、幾つもの生涯がすぎていきました。だから今世のふたりには、懐かしさもない代わりに、重たい記憶もありません。
前世で、何が起きたか
縁がなかったのではありません。まだ、順番が来ていなかっただけです。長く巡ってきた二つの魂が、今回はじめて同じ時代に生まれ、同じ場所で出会いました。
そのため、現世のおふたりは
過去のしがらみが、一切ありません。相手に対する妙な思い込みも、返すべき借りも、晴らすべき恨みもない。まっさらな状態から関係を作れます。これは、実はとても身軽なことです。
こんな相手なら、この縁かもしれません
- ◆相手について、先入観がまったくない
- ◆懐かしさはないが、居心地は悪くない
- ◆関係の形を、一から話し合って決められる
記紀・歴史の中の、似た縁
天地のはじめに現れた神々
記紀に、この縁にそのまま重なる話はありません。ただ『古事記』は、天と地がはじめて分かれたとき、まだ何もないところに神々が次々と現れる場面から始まります。最初に現れた天之御中主神をはじめとする三柱は「造化三神」と呼ばれます。何もないところから始まる、という点で、この縁と響き合う場面です。
この欄だけは創作ではなく、記紀や辞典で確かめられることを書いています。出典:國學院大學 古典文化学事業 神名データベース「天之御中主神」
この縁が力を発揮するとき
新しいことを一緒に始める場面で力が出ます。過去のしがらみがないぶん、遠慮も思い込みもなく、思ったことを素直に言い合える。何かを立ち上げる相棒として、とても身軽な組み合わせです。
こじれやすいところ
手がかりがないぶん、関係が深まるのに時間がかかります。最初の数回で「合わないかも」と決めつけてしまうと、せっかくの縁が始まる前に終わってしまいます。
今世での活かし方
小さな約束をひとつずつ積み重ねてください。一緒に食事をする、ひとつ頼みごとをする、ひとつ借りを返す。今世の二人がしたことが、そのまま次の生での縁になります。最初の一頁を、丁寧に書いてください。
今世の宿題
これから作ることです。他の縁が「前世の宿題」を抱えているのに対し、この二人には何もありません。今世の二人がどう関わるかが、そのまま次の縁になります。最初の一頁を、自分たちで書いてください。
※ 伝統的な姓名判断に「前世を読む流派」はありません。これは『古事記』『日本書紀』の八百万観——山にも川にも木にも石にも神が宿るという考え方——を土台に、 八百万の杜が独自に組み立てた読み物です。前世の実在を主張するものではなく、 ご自分の性質を別の角度から眺めるための、物語としてお楽しみください。 なお前世の縁も、いまお使いのお名前(ご結婚された方は結婚後の名字)から読み解きます。

