前世の縁
恋敵
こいがたき
同じ人を想い、譲った側と譲られた側

一方の方
身を引いた側
もう一方の方
選ばれた側
この縁は、おふたりの役割が分かれます。実際にどちらがどちらの役だったかは、 お名前を入れて鑑定すると、お名前つきでお示しします。
前世の情景
祭りの灯り。三人がいて、視線は二本しかありませんでした。身を引いた側が身を引きました。争ったのではありません。争えば、想う相手が困ることを、二人とも知っていたからです。
前世のふたりの日々
同じ村、同じ祭り、同じ人の後ろ姿。身を引いた側と選ばれた側は、互いの気持ちに早くから気づいていました。だからこそ、表向きは仲のよいふりを続けた。身を引いた側は自分の想いを胸にしまい、選ばれた側が選ばれたあとも、二人の祝いの席で笑ってみせました。その笑顔が本物だったのかどうか、身を引いた側自身にも分からないままでした。
前世で、何が起きたか
身を引いた側は、その選択を後悔しませんでした。ただ、一度も「本当は好きだった」と言えないまま生涯を終えました。選ばれた側は、それに気づいていながら、気づかないふりを通しました。
そのため、現世のおふたりは
妙に意識してしまう相手です。嫌いではないのに素直になれない、張り合ってしまう、相手の恋愛が気になる。とくに身を引いた側の側に、理由のない気まずさが残っています。
こんな相手なら、この縁かもしれません
- ◆嫌いではないのに、なぜか素直になれない
- ◆相手の恋愛や人間関係が、妙に気になる
- ◆同じものを欲しがってしまうことが多い
記紀・歴史の中の、似た縁
木花之佐久夜毘売と石長比売
記紀では、天から降った邇邇芸命が、大山津見神の二人の娘を妻に迎えることになります。けれど邇邇芸命は、姉の石長比売を送り返し、妹の木花之佐久夜毘売だけをそばに置きました。選ばれた側と返された側。同じ人をめぐって分かれた二人の姉妹の話として、記紀の中でも印象深い場面です。
この欄だけは創作ではなく、記紀や辞典で確かめられることを書いています。出典:コトバンク「木花開耶姫」(世界大百科事典ほか)
この縁が力を発揮するとき
互いを意識することで、自分を磨ける縁です。相手に負けたくない気持ちが、身だしなみや仕事ぶりを引き上げる。張り合いが、いちばんの成長の燃料になります。
こじれやすいところ
本音を隠したまま、関係が固まってしまうことです。表面上は穏やかでも、心の底に「本当は」という言葉が沈んでいる。それが、ふとした場面で棘になって出てきます。
今世での活かし方
身を引いた側は、言えずにいることを、ひとつだけ言葉にしてみてください。選ばれた側は、それを笑わずに受け取ってください。気持ちの行き先がどうであれ、口に出された想いは軽くなります。張り合う二人から、本音を言える二人へ。そこからこの縁は動き出します。
今世の宿題
正直になることです。前世で身を引いた側が言えなかった一言を、今世では言ってよい。相手への感情が何であれ、隠さないほうが、この縁は軽くなります。
※ 伝統的な姓名判断に「前世を読む流派」はありません。これは『古事記』『日本書紀』の八百万観——山にも川にも木にも石にも神が宿るという考え方——を土台に、 八百万の杜が独自に組み立てた読み物です。前世の実在を主張するものではなく、 ご自分の性質を別の角度から眺めるための、物語としてお楽しみください。 なお前世の縁も、いまお使いのお名前(ご結婚された方は結婚後の名字)から読み解きます。

