前世の縁
すれ違った二人
すれちがったふたり
出会うはずが、ついに出会わなかった二人

前世の情景
同じ町にいました。同じ市を歩き、同じ寺に参り、同じ橋を渡りました。何度も、あと数歩のところにいました。しかし一度も、顔を合わせませんでした。
前世のふたりの日々
同じ市場で、同じ品を手に取り、片方が店を出た直後に、もう片方が店に入る。同じ寺の境内で、別々の日に、同じ願いを書いた札を結ぶ。二人の暮らしは、いつも少しだけずれていました。それぞれに家族がいて、友がいて、満ち足りた日もありました。それでも夕暮れになると、理由の分からない物足りなさが胸をよぎったのです。
前世で、何が起きたか
二人が出会っていれば、人生は変わっていたはずです。互いに、生涯どこか満たされないものを抱えていました。それが何なのか、最後までわかりませんでした。
そのため、現世のおふたりは
出会った瞬間に、妙な既視感があります。話してみると、共通点が異様に多い。「もっと早く会いたかった」と、どちらかが口にするはずです。実際、前世では会えなかったのです。
こんな相手なら、この縁かもしれません
- ◆出会った瞬間に、妙な懐かしさがある
- ◆話すほどに、共通点が出てくる
- ◆「もっと早く会いたかった」と、どちらかが言う
記紀・歴史の中の、似た縁
火遠理命と豊玉毘売
記紀では、海神の宮で火遠理命(山幸彦)と結ばれた豊玉毘売が、子を産むために海辺へやって来ます。産屋をのぞかないよう頼んでいたのに、火遠理命はのぞいてしまい、本来の姿を見られた豊玉毘売は、子を残して海の国へ帰っていきました。結ばれながらも、ともに暮らすことは叶わなかった二柱の物語です。
この欄だけは創作ではなく、記紀や辞典で確かめられることを書いています。出典:コトバンク「豊玉姫」(デジタル大辞泉・世界大百科事典)
この縁が力を発揮するとき
出会ってからの加速が速い縁です。話が早い、決断が早い、計画がすぐ形になる。前世で積み残した時間を取り戻すように、二人で一気に物事を進められます。
こじれやすいところ
「いつでも会える」と油断することです。前世で出会えなかったぶん、今世で出会えたことに安心してしまい、大事な話を先送りにしがちです。
今世での活かし方
思いついたら、その日のうちに連絡してください。会う約束は、その場で日付まで決めてください。この縁の宿題は、ただひとつ「先延ばしにしないこと」。それだけで、前世のすれ違いは今世で取り戻せます。
今世の宿題
今度こそ、逃さないことです。この縁の宿題はひとつだけ——先延ばしにしないこと。連絡を、会う約束を、伝えたいことを、後回しにしないでください。
※ 伝統的な姓名判断に「前世を読む流派」はありません。これは『古事記』『日本書紀』の八百万観——山にも川にも木にも石にも神が宿るという考え方——を土台に、 八百万の杜が独自に組み立てた読み物です。前世の実在を主張するものではなく、 ご自分の性質を別の角度から眺めるための、物語としてお楽しみください。 なお前世の縁も、いまお使いのお名前(ご結婚された方は結婚後の名字)から読み解きます。

